2008年11月11日 東京都荒川区「カラスや猫への餌やりに罰則」条例案に反対の抗議文提出
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東京都荒川区で「カラスや猫への餌やりに罰則」条例案に反対の抗議文を出しました。 それに伴い、陳情署名を募り、435名の御協力を得られました。有難うございました。
尚、この署名は日本捨猫防止会に送付しました。

荒川区役所に電話でお話を致しましても、対応して下さる職員の人によってはお話の内容が多少変わってきます。
お手紙でお返事をいただけるようにいたしました。以下の通りです。

荒川区区長殿

荒川区「カラスや猫への餌やりに罰則」条例案に反対致します。
埼玉県で活動しております「動物の幸せを結ぶ会」代表 加藤緑と申します。当会では20年以上にわたり、行政による殺処分や飼育遺棄・虐待から救い出した犬猫を保護して2000匹以上を里子へ譲渡している実績がございます。
この問題を取り扱ったTBS「噂のマガジン」を見ました。これは、まさに問題の履き違えといえるものではないでしょうか。問題にすべきは、この「餌やり男性の反社会性」であって、「餌やり」行為そのものは、白鳥の餌付けと本質は変わりないものです。全国にはこの野良猫を、正しく去勢避妊含む世話をすることによって、子どもの心に「弱い者、恵まれない者をあわれむ」という心が育ち動物愛護を超えて地域住民同士のつながりをあたためている地域もあるのです。こういう自治体の活動者に対して、荒川区は「ダメ出し」をしているという受け取られ方をしてもよいのですか?

野良猫を規制の標的とするのは、猫を捨てるという命の尊厳を軽んじた人間の行為の「つけ」を、被害者である猫たちに払わせるという、子どもでもわかるような本末転倒の解決法ではないでしょうか。
「子どもにも明か」ということはとても大事なポイントです。
鳥と違い、猫は飛べません。また縄張りが決まっており、その生活範囲で餌を与えない事は死ねと言うことです。もし、この条例が施行されれば、町のあちこちで弱っていく猫が見られるようになるでしょう。
それを見た子供は大人に質問します。
「なぜあの猫たちは、お外で弱っているの?」
「あの猫か、その親かが、飼い主に捨てられたからよ」
「なぜわたしがごはんをやっちゃいけないの?」
「迷惑な方法で餌をあげる人がいるから、お役所の人があげちゃダメって決めたのよ」
「なぜお役人はその人ではなくて猫たちを苦しめなきゃいけないの?」

一部の地元住民の声に短絡的に従属するだけでなく、発展的に、教育をすべき「行政」の立場として、問題を起こしている個人に対応する、別の方法をお考えください。
それこそ、子どもにでも「ああいうことをする人は、罰せられて当然だ」と、見ている状況と結果が直結できる案をお考えください。(子どもの情緒的・知能的発達にとって、とても大事なことです。)
海外では、児童に対する犯罪が起こった際、最初に疑われるのは、過去に動物虐待歴のある前科者です。これは世界的な常識です。
動物愛護精神の水準は、治安や情緒的安定度を計る尺度でもあるのです。
この状況下で、荒川区のあちこちに弱って死んでいく猫、それを見かねた住民と反対派の軋轢が渦巻くようになってしまうとしたら、その自治体に、子どもの未来はあるのでしょうか。

問題の負担をすべきは動物ではなく、そもそも猫を捨てたペット飼育者・反社会的な行為として単に餌やりという行動に出ているだけの問題住民であり、それらを教育、および統制すべきが行政の責任であることを、お忘れなきようお願い申し上げます。繰り返しますが、未来ある子ども達の心、また動物への価値観の異なる住民同士の間に禍根を残すことが必須の本案を、決して可決されないよう、お願い申し上げます。
尚この問題に対しまして区議会議長様のお考えをいただきたく存じます。
お忙しいところ申し訳ございませんが、11月17日までにお返事いただけますようによろしくお願い申し上げます。 

平成20年11月11日

動物の幸せを結ぶ会 代表  加藤 緑


荒川区への抗議文に関するブログ記事
 → 荒川区の「カラスや猫の餌やり罰則」条例案に反対文 2008/11/11