毎日新聞2002年12月06日埼玉版

16年間に1000匹余里子育て

動物の幸せを結ぶ会代表 加藤緑さん

心を癒された

 捨て犬や捨て猫を保護、里親を探す運動を始めて16年。10月には幸手署が保護した犬の母子8匹を引き取った。順調に育った子犬を順次、里子として送り出している。運動を始めたのはファンションモデルの仕事を辞め、ホテルで働いていた時。捨てられ、保健所に収容された犬や猫の多くが殺される運命にあると聞き「面倒をみよう」と思った。
 引き取った犬や猫は去勢・避妊手術を受けさせ「絶対にかわいがってくれそうな」里親を探して里子に出す。その数は1000匹余に及ぶ。手術費やエサ代などの経費はほとんど自己負担だ。モデル時代の貯金は底を突き、洋服や着物類も売り尽くした。「今は夫の給料と賛同者からの寄付が頼りです」
 栗橋町の自宅には引き取り手が見つからない犬や猫が45匹ほどいる。世話だけでも大変だろうと察するが「動物や心を癒してくれる存在。ちっとも大変だとは思わない。大変なのは捨てたり、虐待する人間との闘いです」と話す。
 東奔西走する生活の中、励みは里親からの頼りだという。「送り出した子たちが家族として溶け込んでいる写真を見ると、いっぺんに苦労が吹き飛びます」

【高木諭】

関連書籍(加藤緑さんが保護した犬たちのお話)




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