埼玉新聞2002年10月31日

母子犬に引き取り手

栗橋東中の生徒が保護

すっかり元気「心からありがとう」

 栗橋町栗橋の町立東中学校の体育館前で20日早朝に生徒が発見し、幸手署(寒河江拓二署長)が保護していた母犬と子犬たち7匹が30日午後、栗橋町で動物愛護活動をしている加藤緑さんに無事引き取られた。犬の一家は里親が見つかるまで加藤さんの家で暮らすことになった。
 保護された当時は生まれたばかりだった子犬たちは、署員の介護のかいあってか丸々と太って、きれいな毛も生え、かわいくなった。母犬は子育てのためらしく、やせたままだた、すっかり落ち着いた様子。
「この子らは私にほえる。でも元気になってよかった」と同署会計係長の泰弘一さん。
 署の裏庭で母子の犬たちに近寄った加藤さんは母犬に「ご苦労さまだったね」。色々話し掛けるうちに母犬はすっかり加藤さんに安心した様子。毛並みも汚れ、相当な年に見えたが、「歯がきれい。テリアの雑種で一歳ぐらい。初産だったんでしょうね。苦労したんだね」と加藤さん。
 この日、栗橋東中の富沢康晃校長(54)が寒河江署長に、犬を見つけたバレーボール部員の女生徒5人の手紙を届けた。
 手紙は「警察が来た時、もうこの犬たちは保健所に連れて行かれて死んじゃうんだなと、すっごく悲しかった。でも保健所に連れて行かなくて本当にありがとう」(平井佑佳さん)、「面倒みてくれて心からありがとう」などと、同署への感謝状だった。
 この間、親子の報道の反響も大きく、同署に3千円を郵送した人や、新聞社を通じてえさ代にと2千円寄付した人もいた。

関連書籍(加藤緑が保護した犬たちのお話)




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