産経新聞埼玉版2002年10月30日

捨て犬8匹、新しい飼い主見つかる

幸手署で保護、栗橋の女性が引き取りへ

動物愛護活動家・加藤緑さん引き取る

 二十三日付の埼玉版「捨て犬8匹“特別待遇”」で取り上げた母子八匹の犬が三十日、幸手署で新しい飼い主に引き取られることが決まった。「小さな命を助けてあげて」との声に、県幸手保健所が「子犬の安全を第一に考えた結果」保健所には収容しないことになった。

 犬を引き取るのは、栗橋町の動物愛護団体「動物の幸せを結ぶ会」代表、加藤緑さん(53)。飼い主に捨てられた犬や猫を保護し、適切な引き取り手との仲介をボランティアで進めている。今回は加藤さんの強い要望が実った。

 加藤さんは「犬を飼う前に、終生育てることができるか、家族全員で考えてほしい。安易に飼う人は安易に捨てる人になる」と無責任な飼い主を批判する。

 保健所には毎日のように飼えなくなったペットが持ち込まれ、処分されている。平成十三年度、県内では七千五百九十二匹の犬が収容され、六千五百四十二匹が殺処分された。

 二年前、動物の保護を徹底させる目的で動物愛護法が施行されたが、虐待や捨て犬は後を絶たない。人間のエゴで尊い命が奪われるのは悲しい。(飯田英男)

関連書籍(加藤緑が保護した犬たちのお話)



 
TOP